岸田文雄総裁 公式サイトで人事についての狙いを具体的に説明しています。政局とかお友達とか歪んだ書き方しか出来ないマスコミをスルーして一旦はストレートに読んでみよう!
岸田文雄 公式サイト 2021年10月1日 「適材適所」で新しい自民党を!党役員人事の狙い
本日、新しい自民党役員人事を決定しました。私は「適材適所」という観点に基づいて、人選をしました。その理由について、ここで改めて皆さまにご説明させていただきます。
【幹事長】 幹事長は、甘利明さんにお願いいたしました。幹事長という役職は、自民党所属の400人近い国会議員を束ねる、それだけの人間力、胆力、人望がなければなりません。
甘利幹事長はこれまで、各国の利害が錯綜するTPP交渉において、担当大臣として優れた交渉力を発揮された実績があります。さらには税制調査会長として、党内の様々な意見を集約する力も発揮してこられました。
その交渉力や意見集約力、今までに経験されたさまざまな力を十二分に発揮していただき、党内400人近い国会議員をしっかりと束ねていただきたいと思います。また、これから行われる選挙、衆議院選挙、参議院選挙においても陣頭指揮をとっていただきます。
【政調会長】 政調会長は、高市早苗さんにお願いいたしました。総裁選を闘う中で、高市さんの優れた政策力、論理的な説明力、さらには討論力、こうした力を感じました。選挙における野党との政策論争、これは政調会長が先頭に立って行うことになるわけですが、野党との政策論争においても力を発揮していただきたいと思っております。
政策の中身についても、高市政調会長は一度政調会長を経験されていますので、党内での意見集約もしっかり行っていただけるものと思っております。まずは、これから行われる衆議院選挙、参議院選挙において党内の経済・外交・安保をはじめ、さまざまな政策のとりまとめをやっていただきたいと思います。
【総務会長】 総務会長は、福田達夫さんにお願いいたしました。福田さんには、私とともに自民党改革をしっかりと仕上げていただきたいと期待しております。
私は自民党の総裁選挙、出馬表明にあたり、まずは自民党改革を進めて国民の信頼回復をしなければならないと訴えました。かけ声だけではなく、具体的な党組織、ルールの変更を15項目にわたって発表しております。
こうした訴えを受け止めてくれたのも、福田達夫さんが代表を務める党風一心の会の皆さんでありました。自民党改革を訴えて総裁にならせていただいた以上、強い覚悟で改革に臨まなければなりません。最後は自民党総務会において、改革の承認を得ることになりますので、福田総務会長には自民党改革の仕上げまで、私とともにしっかり取り組んでいただきたいと思っています。
【選挙対策委員長】 選挙対策委員長は、遠藤利明さんにお願いいたしました。遠藤さんは、その人脈、人望、そして豊かな経験の中で、党内においても敵がいないのではないかと言われるぐらい、多くの方々から親しまれ、そして評価されている人物です。選挙においては、さまざまな調整も党内で必要となってきます。これまでの経験や人脈、人望を選挙対策という面において発揮していただきたいと思っています。
【組織運動本部長】 組織運動本部長は、小渕優子さんにお願いさせていただきました。この組織、団体対策ということについては、従来は男性の世界という雰囲気が強かったように思います。しかし時代は間違いなく変化し、多くの組織団体においても女性の皆さんがどんどん活躍されています。こうした時代の変化を感じ、ぜひ小渕組織運動本部長には、女性の感覚をしっかりと受け止めて、自民党の組織団体対策の幅を広げていただければと思っています。そして女性の皆さんがどんどんと活躍の場を広げている組織との関係において、友好関係をしっかりつくっていただければと期待をしております。
【広報本部長】 広報本部長は、河野太郎さんにお願いいたしました。この総裁選挙を通じまして、河野太郎さんの抜群の発信力、あるいは国民に対する訴求力、大きな力を感じました。一方、私はこれまで、発信力が弱いのではないかといった指摘を受け続けてきました。ぜひ、河野太郎さんには発信力という私の弱点をしっかりと補っていただき、助けていただき、二人三脚でこれから総選挙をはじめ様々な課題に立ち向かっていただければと思っています。
私も総裁選においては、SNSを使ったさまざまな発信の試みにも挑戦をいたしました。発信の仕方もどんどん多様化しております。河野さんにはこうした時代の変化もしっかり受け止めて、自らの発信力や訴求力をベースとしながら、自民党の発信のあり方、広報のあり方についても、今一度考えていただき、自民党の発信力をより大きくしていくことにつなげていただければと思っております。
なお、河野さんは閣僚をやっておられますので、本日の段階では予定者となっております。
【国会対策委員長】 国会対策委員長は、高木毅さんにお願いいたしました。高木さんも現在、議運委員長ですので今日の段階では予定者となります。
高木さんは、従来から国会対策において長い経験を積んでこられました。現在も国会対策のナンバー2である議運委院長を務めています。これまでに培った豊富な経験、人脈を十二分に発揮ししていただき、大切な国会対策をリードしていただければと期待をしております。
■人事について 今、人事は作業の最中であります。党内においても多くの役職があり、これから閣僚人事に手をつけなければなりません。副大臣をはじめそれ以外の人事についても続きますので、全体の人事の中で、皆さんに党の一体感、さらには、ともに衆院選に臨もうという強い思いを感じていただける、こうした人事を進めていきたいと思っています。
閣僚人事については、私自身が総裁選において訴えてきたさまざまな政策課題、これをどう実現していくのか。どういった形でお手伝いいただけるのか。こういったことについてしっかり考えた上で、人事を決めてまいります。
あわせて、自民党改革を訴える中で、老・壮・青のバランスも重要です。特に、従来からのバランスを考えると、中堅・若手の方々をより登用することが大事だということを申し上げてきました。この老・壮・青のバランス、特に若い方々の活躍ということもしっかり考えながら、人事を考えていきます。
今後の日程については、おそらく4日に国会が開かれまして、首班指名を受けたならば組閣ということになると想像しています。それ以後、副大臣、あるいは大臣政務官の人事が行われていく。こういった日程を私はイメージとして持っております。
派閥の色分けなど、いろいろなことをおっしゃる方もおられるとは思いますが、今後の人事においても「なぜこの人を選んだのか」「この方に何をお願いしたいと思っているのか」こういった点をしっかり説明することによって、適材適所であるということについて、説得力のある説明を行っていきたいと思っています。
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