コロナウイルスの遺伝子構造の詳細、保存された米国のデータベースから削除 中国人研究者の要請で ブルームバーグ
米国立衛生研究所(NIH)は23日、中国で確認されたコロナウイルスの初期サンプルの一部について、遺伝子構造の詳細が中国人研究者の要請により最初に保存された米国のデータベースから削除されたことを確認したと発表した。
NIHの声明によれば、このデータはまず米国にある「シーケンス・リード・アーカイブ」に2020年3月に提出されたが、提出した研究者が3カ月後の同年6月に「取り下げを求めた」という。この遺伝子配列は武漢からのもので、昨年の初め時点では武漢が新型コロナウイルス感染症(COVID19)流行の中心地だった。
その時の撤回理由は、配列情報が更新され、別のデータベースに提出中だというものだったとNIHは説明。この研究者は「バージョン管理の問題」を避けるためデータの削除を求めたとしている。
NIHによれば、データ提出者は「データを保持する権利を有し、データの取り下げを求めることが可能」で、「NIHはこの研究者が伝えた意図以外の動機を臆測することはできない」という。
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[ブルームバーグ 2021.6.24]
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-24/QV6RA0DWX2PS01