ども矢沢です。
昔々あるところに、お爺さんとお婆さんがワオワオしてたんだけどさ。
お婆さんが川で洗濯に、お爺さんが山へ柴刈りしてたら、スパークルな竹が光ってたわけ。
ピカー、ピカピカって。ノッてくれ、ノッてくれって。爺さんつい拾っちゃったのよ。
その竹を切ったらさ、赤ん坊がいたのよ。この時点でもう、スターの素質があったのかな。
じゃあ竹から生まれたから、タケノコ姫にしようって。
んでお爺さんが一回、俺のところに相談にきたんだよね。永ちゃん、この名前どうすかって。
んで、俺は言ったよね。いいね、その名前。いい名前なんだけどさ、俺はいいんだけど、YAZAWAがなんて言うかな?
結局、かぐや姫に決まったんだけどさ。竹から生まれた子供。ヤバイ、って思ったよね。
それからかぐや姫はスクスク育つんだけど、メチャクチャなスィートレイディに育つわけよ。
そしたら、かぐやプリンセスに国中のもう大臣やらなんやらの、ビッグマンが求愛に来ちゃったのよ。今宵は私に、今宵はそれがしにって、そりゃ、そろそろプリンセスもサムバディズ ナイトかと思ったよ
だけど、プリンセスは誰にも、なびかないのよ。
しまいには、ついに陛下まできたのに、かぐや姫は、てんでのノーサンキューなんだよ。矢沢、すげ〜って思ったね。
そしたら、ある日急に、月の迎えが来ます、とか言い出して。
すごいよね。バンブーから生まれて、ムーンに帰るとか。スケールがデカい。ドラマチックな生き方しかできないんだろうね。
お爺さんが言ったんだよ。それがロックンロールなんだよって。「へえ」って思ったよね。
KAGUYA INOCHIって書いてあるタオルを頭に巻いてさ。ビッグマウス叩いて。
爺さんでもありがちだよね。若い奴にはまだまだ負けねー!って。でもこういうやつ、矢沢は嫌いじゃない。
しかし、ムーンの迎えが来る、帰りたくない、帰したくない、時間よ止まれ、って状況よ。
そんで月の迎えに爺ちゃん、婆ちゃんと仲間が矢とか射るんだけど、全部、矢がさ、フラワーに変えられちゃって、ノーパワーなんだよね。
そしてさ、でかいのよ、月の迎えが。強そうなのよ。限りなく全然ヘッチャラな感じって言うの。
爺さんがさ、ビビっちゃって。騒ぐんのよ。どうすんすか、姫。勝てるんすかって。そしたらかぐや姫は言ったんだ。
「私、いる、お爺さん、いる、お婆さん、いる。これ、余裕」
月の迎え達が爺さん、婆さんに気付いて、なんだお前らって言ったのよ。かぐや姫も負けずに睨み返してさ、こうつっぱったわけ。
「私、かぐや姫だけど。お前ら倒して、大金掴んでビッグになるんで。そこんとこ、ヨロシク」
もう居ても立ってもいられななくってさ、全員そろって月の迎えに飛びかかって。シャバダバよ。
月の迎えみんなボコボコにしちゃって。そしたら月の迎え、もうかぐや姫は取り戻しに来ませんって謝るのよ。
かぐや姫達が、死にものぐるいで戦って、一生かけて稼ぐ金額。矢沢の二秒。