トランプ勝因にはアメリカの2つの原罪が浮かび上がる。ネイティヴ虐殺と黒人奴隷化だ。リベラルによる人種差別の解消、人権意識の拡大、移民の受け入れがある意味行き過ぎて中西部の貧しい白人が怒ったから。ナゼ行き過ぎになったかと言えばアメリカ建国後、アフリカから奴隷として黒人を拉致して来たから、その異常な状況を解消しようとした。
トランプ勝因を考えるとリベラルによる人種差別の解消、人権意識の拡大、移民の受け入れがある意味行き過ぎて中西部の貧しい白人が怒ったから。ナゼ行き過ぎになったかと言えばアメリカ建国後、アフリカから奴隷として黒人を拉致して来たから、その異常な状況を解消しようとした。アメリカの原罪だな。
今回のドタバタは黒人を奴隷として拉致したアメリカの原罪としての人種間対立が遠因。民主党が黒人、新しい移民などに配慮すれば、中西部の貧しい白人は怒る。貧しい白人を共和党トランプが代弁すれば豊かなリベラルと黒人や移民が激怒する。言ってる事が正しいのはリベラル。しかし白人の本音は逆。
さて黒人奴隷を拉致したアメリカの原罪と書いたが、更に本当の原罪はヨーロッパから来た白人がアメリカに住むネイティヴインディアンを虐殺して土地を奪い、イギリスから独立し1776年につくったのがアメリカ。最初から侵略と虐殺で始まり、黒人奴隷の拉致で発展した国。その原罪を贖う為に苦しむ。
ヨーロッパから来た侵略と虐殺の原罪、黒人奴隷を拉致した原罪を考えるとアメリカは「一つのアメリカ」と言い続けないと崩壊する人工国家だ。リベラルは反省の元、一生懸命、マイノリティを保護するが元々、侵略してきた白人の子孫たるプアホワイトは我慢し続けた。景気悪化で我慢の限界突破した。
しかし、より深刻なのは実はネイティヴ(アメリカン)インディアンへの侵略、虐殺の原罪だ。彼らが居留地に押し込まれ二級国民として扱われているのに対してリベラル、民主党もマスコミも極めて人権問題としての意識が低い。あたかも存在しないように。これが大問題。
アメリカのネイティヴ(アメリカン)インディアンへの侵略、虐殺の原罪は解消の目処が無い。発言も少ないし人口も少ないから争点にならない。オバマが初の黒人大統領になった時に「和解の時」みたいな空気があったがネイティヴはどうするのか?初のネイティヴ大統領誕生が本当の和解の時かも知れない。
さて、中西部の貧しい白人、プアホワイトの我慢して来たのは、黒人だけじゃなく、ヒスパニック系移民、ムスリム系移民、その他のマイノリティにも仕事を奪われていると感じる事、日本やシナに仕事を奪われていると感じる事。アメリカ人の多くは海外おろかニューヨークにも行かずに一生を終わる偉大なる田舎。
侵略と虐殺の原罪、黒人奴隷を拉致した原罪、二つの原罪に苦しむアメリカへの処方箋はあるのか。お互いを本当に仲間と考え汗水垂らして仕事をする人が尊敬される社会を作れるのかという挑戦になると思う。金融工学やらMBAやらITなど中西部の貧しい白人プアホワイトに手が届かない仕事以外でも。
アメリカはまだまだ若い国で、素晴らしい議論や理論があるが、智恵や民度においては日本が勝る部分もある。アメリカ人も日本人もけして認めないけど。諦めない気力、お互いを自覚的に助け合おうとする意思や、努力し成果を上げる者を評価する素晴らしい気風もある。原罪を振り払うには後、百年ほどかかるであろうか?
それでも、オイラはアメリカのそんな気風は大好きだ。人種差別的な風潮やセクハラ的な風潮は受け入れがたい。まっすぐに正しい事をしたい、そんな気風は気持ちが良い。努力をバカにしない。独立心、自立心が強いのもカッコいい。今回のドタバタでむしろアメリカは更に強くなると感じるんだ。
アメリカはアメリカ第一、America Firstで構わないし、日本も日本第一で良い。切磋琢磨して交渉して努力して希望の同盟を更に光り輝くものにするしかない。